より良い再現性
デジタル設定入力と速度設定、スムーズなモーター式ピストン動作により、電動ピペットはユーザーに依存しない一貫した結果を保証します。Eppendorf の社内テストによると、処理量にもよりますが、ピペッティングの精度はメカニカルピペットと比較して最大 60% 向上する可能性があります。
疲労の少ないピペッティング
メカニカルピペットは親指で操作しますが、これは時間の経過とともに痛みを伴い、反復運動過多損傷（RSI）につながることさえあります。電動ピペットでは、設定とピペッティングプロセスはライトタッチボタンで操作されます。その結果、人間工学的に改善され、親指、手首、腕の全体がより快適になります。
効率の向上
電動ピペットは液体の処理をすばやく簡単にする、多用途な精密装置です。これらの製品は、ピペッティングからミキシング、反復的な分注、容量の決定まで、さまざまな操作モードが使えます。保存可能な容量設定とプロトコルにより、日常のピペッティングタスクが大幅に高速化されます。
Xplorerは、無数のサブメニューを検索することなく、直感的で簡単な操作ができるように設計されています。選択ダイヤルを介して全てのモードにすばやくアクセスでき、設定はディスプレイにわかりやすく配置されています。ヘルプテキストと設定によるガイダンスは、9つの言語で利用可能です。
Xplorerならそんなことはありません。「上は常に上」（吸引）と「下は常に下」（排出）の原理を採用した革新的なロッカーにより、いつでもピストンを両方向に動かしたり停止したりできます。
そう考えてしまう理由はよくわかります。例えば、Xplorerシングルチャンネルピペット1,000 μLの重さはわずか157グラムです。 重量は8チャンネルのメカニカルピペットとほぼ同じで、市販されている他の多くの電動ピペットよりも軽量です。それでもシングルチャンネルのメカニカルピペットよりも少し重いですが、人間工学に基づいたツールの要素は重量だけではありません。Eppendorf PhysioCare Concept®の原理に従って開発されたXplorerは、利き手に左右されない理想的なバランスと便利なハンドルを備えているうえ、ライトタッチな操作ボタンが装備されているので、あまり力を加えずに操作できます。そのため、腕、手首、親指の負担が減ります。
Xplorerのリチウムイオンポリマーバッテリーは、数百回のピペッティングステップに耐えます。独立した充電ソケットのおかげで、作業中にバッテリーを充電可能です。使用しないときは、ピペットを充電スタンド2またはチャージャースタンド2に置いて、バッテリーが常にフルの状態にすることをお勧めします。3年後のバッテリー交換の所要時間は1分です。
Xplorerバッテリーを良好な状態に保つには、次の簡単な手順に従ってください。
1) 新しいピペットを数回完全に充電および放電します
2) ピペットを4週間以上保管する場合は、バッテリープラグを抜いてください
3) ピペットを使用しない場合は、2か月ごとに再充電してください
総コストを見ると、ほとんどの場合において最もコストパフォーマンスが高いのは電動ピペットです。メカニカルタイプでピペッティングする場合よりも速く、正確に作業できます。生産性と精度が向上し、作業量が削減されるため、試薬と消耗品の使用量が抑えられます。Xplorerは様々なモードが搭載されているので、多様なアプリケーションの作業を行うことができ、貴重なベンチタイムを節約できるため、長期的なコストは改善できるかもしれません。
定期的なメンテナンス、クリーニング、キャリブレーションはメカニカルピペットと非常によく似ており、一時的な調整はより簡単です。3つの主な違いは次のとおりです。
1) ピペットに消毒剤をスプレーする代わりに、消毒剤で拭く必要があります。
2) Xplorerの下部のみオートクレーブできます。
3) 3年間使用した後、バッテリーを交換する必要があります。
クリーニングとメンテナンスの詳細については、ユーザーガイド24を参照してください。
